はじめての方へ・ステップ 3 / 12
プロジェクトを作って動かす
laravel new でメモ帳アプリのプロジェクトを作り、composer run dev で動かして、ブラウザで開くまでを説明します。最初にしておく設定もここで済ませます。
道具がそろったら、いよいよアプリの入れ物(プロジェクト)を作ります。Laravel のインストーラーに名前を伝えるだけで、必要なファイルがそろったフォルダができあがります。このページの終わりには、自分のパソコンの上で Laravel のページが表示されます。
プロジェクトを作る#
まず、ターミナルで、アプリを置きたいフォルダへ移動します。たとえば「書類」(Documents)フォルダに置くなら、次のようにします。
cd Documents
次に、laravel new のあとにアプリの名前を書いて実行します。このコーナーでは memo-app という名前にします。
laravel new memo-app
名前は、英字・数字・-(ハイフン)・_(アンダーバー)で付けます。この名前のフォルダが作られます。
聞かれる質問と答え方#
実行すると、インストーラーがいくつか質問してきます。矢印キーで選んで Enter で決めます。このコーナーでは、次のように答えてください。
| 質問 | このコーナーでの答え |
|---|---|
| Do you want to use a starter kit? | No(スターターキットは使わない) |
| Which frontend stack do you want to build on? | Blade |
| Which testing framework do you prefer? | Pest(PHPUnit でもよい) |
| Do you want to install Laravel Boost …? | No(あとから入れられる) |
| Which database will your application use? | SQLite |
それぞれの意味は次のとおりです。
- スターターキット:ログイン画面などを最初から作ってくれるひな形です。便利ですが、中身が多くて最初は迷うので、今回は使いません。くわしくはスターターキット
- フロントエンドの道具:画面を何で作るかです。Laravel の基本の書き方である Blade を選びます。React や Vue は、JavaScript で画面を作るときの選び方です
- テストの道具:アプリが正しく動くかを確かめるプログラム(テスト)の書き方です。どちらを選んでも、このコーナーの内容には関係ありません
- Laravel Boost:AI に Laravel のコードを書いてもらうときの手助けをする道具です。くわしくは AI と一緒に開発する
- データベース:データをしまう場所の種類です。SQLite は、データベースを1つのファイルとして持つので、ほかに何も入れなくてすぐ使えます
補足
質問の言葉や順番は、インストーラーの版によって変わることがあります。上の表は、2026年10月のインストーラーで見たものです。
終わると、memo-app フォルダができています。SQLite のデータベースのファイルも作られ、最初に要る表(ユーザーなど)も用意されています。
動かしてみる#
できたフォルダの中へ移動して、画面の部品(CSS と JavaScript)を用意し、開発用のサーバーを動かします。公式ドキュメントの手順は次のとおりです。
cd memo-app
npm install && npm run build
composer run dev
npm installは、画面の部品に要るものを集めます。npm run buildは、それを1つにまとめます(くわしくは CSS と JavaScript をまとめる(Vite))composer run devは、開発に要るプログラムをまとめて動かします。ターミナルにserver・queue・logs・viteといった名前の付いた行が流れ、その中にServer running on [http://127.0.0.1:8000]のような行が出ます
この状態で、ブラウザで次の URL を開きます。
http://localhost:8000
「Let's get started」という文字と、大きな「Laravel 13」の絵のページが出れば成功です。あなたのパソコンが、小さな Web サーバーになっています。
ヒント
composer run dev を動かしたままにしておくと、ファイルを書きかえて保存するだけで、ブラウザを再読み込みすれば変化が見られます。止めるときは、ターミナルで Ctrl+C を押します。次に作業するときは、cd memo-app で移動して composer run dev を実行するだけです。
補足
composer run dev が動いているあいだ、そのターミナルはふさがっています。ほかのコマンド(このあと出てくる php artisan … など)は、ターミナルをもう1つ開いて、そちらで memo-app フォルダに移動してから実行します。
最初にしておく設定#
時刻を日本時間にする#
Laravel の時刻は、はじめは「UTC」(世界の基準の時刻。日本より 9 時間おそい)になっています。日本で使うアプリなら、データを保存する前に日本時間へ変えておきましょう。エディタで config/app.php を開き、timezone の行を次のように書きかえて保存します。
'timezone' => 'Asia/Tokyo',
注意
データを保存したあとで時刻の設定を変えると、それまでに保存した時刻が9時間ずれて見えます。設定は、データを入れる前に変えておきます。
.env ファイルを知っておく#
プロジェクトのいちばん上のフォルダに、.env という名前のファイルがあります。ここには、アプリの名前・データベースの種類・「デバッグ表示をするか」など、環境ごとに変える設定が書かれています。
APP_NAME=Laravel
APP_ENV=local
APP_DEBUG=true
APP_URL=http://localhost:8000
DB_CONNECTION=sqlite
APP_DEBUG=trueは、エラーが起きたときにくわしい原因を画面に出す設定です。作っている途中はとても役に立ちますDB_CONNECTION=sqliteは、SQLite のデータベースを使う、という意味です
注意
.env には、パスワードのような秘密の値も書きます。ほかの人に見せたり、GitHub などに公開したりしないでください。公式ドキュメントも、.env をソースコードの管理(Git など)に入れないように書いています。
設定のくわしい話は設定と .envにまとめています。
次に読むページ#
公式ドキュメント(英語)
2026年10月5日時点の内容をもとに、日本語でまとめています。