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Laravel Tips

AI と一緒に開発する

AI のコーディング支援と Laravel を組み合わせる道具 Laravel Boost の入れ方と、使える道具・ガイドライン・スキル・ドキュメント検索の中身を説明します。

Claude Code・OpenCode・Cursor・GitHub Copilot のような、AI のコーディング支援が広がっています。機能をまるごと作ったり、難しい不具合を調べたりできます。ただ、うまくいくかどうかは、AI がアプリの中身をどれだけ分かっているかで大きく変わります。このページでは、AI に Laravel のアプリを分かってもらうための道具「Laravel Boost」を説明します。

なぜ Laravel は AI での開発に向いているのか#

Laravel には、決まりごとと、はっきりした構造があります。AI に「コントローラーを足して」と頼めば、置き場所が分かります。新しいマイグレーション(データベースの表を作ったり変えたりする手順書)が要るときも、名前の付け方と置き場所は予想できます。どこも同じ決まりで作られているので、作り方の自由なフレームワークに比べて、AI が迷いにくくなります。

ファイルの置き場所のほかに、Laravel の読みやすい書き方と充実したドキュメントも、AI が正しくて Laravel らしいコードを書くための手がかりになります。Eloquent のリレーション(表どうしのつながり)、フォームリクエスト(入力のチェックをまとめたクラス)、ミドルウェア(リクエストが処理に届く前に、間に入って確かめる処理)などは、決まった型で書きます。AI はこの型をまちがえずに読み取り、まねできます。そのため、ありふれた PHP のコードの寄せ集めではなく、Laravel に慣れた人が書いたようなコードが出てきます。

Laravel Boost#

Laravel Boost は、AI のコーディング支援とアプリをつなぐ道具です。中身は MCP(Model Context Protocol。AI が外の道具とやり取りするための決まり)のサーバーで、15以上の専用の道具を持っています。これを使って、AI はアプリの構造・データベース・ルートなどをくわしく見られます。Boost を入れると、何にでも使える AI が、あなたのアプリを知っている Laravel の専門家のように働きます。

Boost の働きは、大きく3つです。

働き 説明
MCP の道具 アプリを調べたり、アプリに働きかけたりする道具のまとまり
AI のガイドライン Laravel の世界のために作られた、組み合わせ式の指示書
ドキュメントの API 1万7千件以上の Laravel 関連の知識が入った、検索の窓口

インストール#

Boost は、PHP 8.1 以上で動く Laravel 10・11・12・13 のアプリに入れられます。開発のときだけ使う部品として入れます。

bash
composer require laravel/boost --dev

入れたら、対話式のインストーラーを動かします。

bash
php artisan boost:install

インストーラーは、使っているエディタと AI を自動で見つけます。プロジェクトに合う連携を選ぶと、MCP に対応したエディタ用の .mcp.json や、AI に渡すための指示書など、必要な設定ファイルが作られます。

補足

作られた .mcp.json・CLAUDE.md・boost.json などの設定ファイルは、開発者ごとに自分で設定させたいなら、.gitignore(Git に入れないファイルの一覧)に入れても問題ありません。

使える道具#

Boost は、MCP を通して、次の道具を AI に渡します。AI が、アプリを深く理解して、働きかけられるようになります。

道具 説明
アプリの調査 PHP と Laravel のバージョン、入れているパッケージ、アプリの設定と環境変数を調べる
データベースの道具 表の作りを見る、読み取り専用で問い合わせる。会話から離れずにデータの構造が分かる
ルートの調査 登録されているすべてのルートを、ミドルウェア・コントローラー・パラメーターつきで並べる
Artisan コマンド 使える Artisan コマンドと引数を調べる。作業に合うコマンドを AI が提案して動かせる
ログの分析 アプリのログファイルを読んで分析し、不具合の調べを助ける
ブラウザのログ Laravel のフロントエンドの道具で開発しているときに、ブラウザのコンソールのログとエラーを見る
Tinker との連携 Laravel Tinker(Laravel を対話で動かす道具)で、アプリの中でそのまま PHP のコードを動かし、仮説や動きを試す
ドキュメントの検索 Laravel の世界のドキュメントを、入れている部品の版に合わせて検索する

AI のガイドライン#

Boost には、Laravel の世界のために作られた、AI へのガイドラインがそろっています。AI に、Laravel らしいコードの書き方、フレームワークの決まりごと、よくある落とし穴の避け方を教えます。ガイドラインは、組み合わせられる形で、バージョンにも合わせられます。つまり、使っている部品の版ぴったりの指示が、AI に届きます。

ガイドラインは、Laravel 本体と、Laravel の世界の16以上のパッケージ向けにあります。たとえば次のとおりです。

対象 説明
Livewire 2.x・3.x・4.x
Inertia.js React・Svelte・Vue の各版
Tailwind CSS 3.x・4.x
Filament 3.x・4.x
PHPUnit テストの道具
Pest PHP テストの道具
Laravel Pint コードの書き方をそろえる道具
ほかにも多数 上のほかにも、たくさんある

boost:install を動かすと、Boost は、アプリが使っているパッケージを自動で見つけ、関係するガイドラインを集めて、プロジェクトの AI 用のファイルに組み立てます。

エージェントスキル#

エージェントスキル(Agent Skills)は、1つの分野にしぼった、小さな知識のまとまりです。AI は、その分野の作業をするときだけ、これを呼び出します。ガイドラインは最初に全部が読みこまれます。スキルのほうは、関係がある作業のときだけ、くわしい書き方の型が読みこまれます。そのため、AI が一度に抱える情報が多くなりすぎず、作業に合ったコードが出てきやすくなります。

スキルは、Livewire・Inertia・Tailwind CSS・Pest など、よく使われる Laravel のパッケージ向けにあります。boost:install を動かして、機能としてスキルを選ぶと、composer.json から見つけたパッケージに合わせて、自動で入ります。

ドキュメントの検索#

Boost には、1万7千件以上の Laravel 関連のドキュメントを AI が引ける、ドキュメントの API があります。ふつうのウェブ検索とはちがいます。このドキュメントは、前もって索引(さくいん)が作られ、ベクトル化(意味で探せる形に変えること)されています。さらに、入れている部品の版にぴったり合うものだけに絞られます。

AI が、ある機能のしくみを知りたいときは、この API を検索すれば、正しくて、版に合った情報が返ってきます。古い版の、もう使われない方法を AI が薦めてしまう、よくある問題が減ります。

使っている AI との連携#

Boost は、MCP に対応した、人気のあるエディタや AI の道具につなげられます。Cursor・Claude Code・Codex・Gemini CLI・GitHub Copilot・Junie の設定方法は、Boost の公式ドキュメントの「Set Up Your Agents」の節にあります。

関連するページ#

公式ドキュメント(英語)

2026年10月5日時点の内容をもとに、日本語でまとめています。

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